「お金のこと、自分で考えるのは難しいですよね。」
特に、将来のことを考えると、どうしたらいいのかわからなくなってしまうこと、あるかもしれません。
そんな時、ファイナンシャルプランナー(FP)というお金のプロに相談してみましょう。
この記事では、FPに相談するときのポイントや、FPの選び方について解説します。
↓タップで知りたい箇所に飛べます この記事でわかること

伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス代表
【保有資格】
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- CFP®︎ CERTIFIED FINANCIAL PLANNER
- 宅地建物取引士
- 証券外務員1種
ファイナンシャルプランナーへの相談って、なぜ必要?

FPとは、簡単に言うと、お金の専門家のこと。
結婚や家を買うとか、子どもの教育費用とか、老後のこととか、人生で大切なお金の計画を一緒に考えてくれるんです。
「でも、自分でなんとかできるかも…」と思うかもしれませんが、やっぱり専門家に相談すると、見えてくるものが違います。
自分では気づかなかった将来へのアドバイスや、もっと効率的なお金の使い方を教えてもらえるかもしれません。

FPに相談して、より良い将来の計画を立ててみましょう!
FPが解決できる一般的なお金の悩みとは?
「具体的にどんな悩みを相談できるの?」と思いますよね。
例えば、「毎月のお小遣い、どうやって管理したらいいの?」とか、
「将来のために貯金したいけど、どうしたらいいの?」とか、
「相続対策・住宅購入のための資金計画」など
日常的なお金の悩みから、もっと大きなお金の計画まで、いろいろ相談できます。
FPは、ただアドバイスをするだけじゃなくて、あなたの夢や目標に合わせて、一緒に計画を立ててくれるんです。
だから、


「50歳にはセミリタイアしたい!」
とか


「将来は大家族!6人の孫にお年玉をあげたい!」
といった夢がある人も、
FPに相談すると、その夢を実現するためのお金の計画を立てることができるんです。
ファイナンシャルプランナーの種類を理解する
ファイナンシャルプランナーには大きく分けて
「独立系」と「企業系」の2つがあります。
どのような違いがあるのでしょうか?
独立系FP


- 独立系FP
独立系FPは、どの会社にも属していない自由なFP。
お客さんから直接相談料をもらって、中立的な立場でアドバイスをすることができます。
いろんな会社の商品から、お客さんにとってベストなものを提案できます。
・相談料は有料
・中立的な提案をしてくれることが多い
・保有資格や経験、強みなどは相談前にしっかりチェック
FPによって相談料はまちまちですが、1時間〇〇円といった時間で設定しているFPが多いです。
独立系FPは、提案内容のしがらみもなく、中立的な立場でアドバイスをもらいやすいのが特徴ですが、そのFPがどのような知識・経験を備えているかはチェックしておきましょう。
FPとして開業できるのは、FP資格を持っているから・というわけではありません。
資格がなくても、開業して相談に応じることができてしまうのです。
コンサル能力や、考え方はFPによって様々です。
独立系FPに相談を検討している時には、ホームページ等で保有資格や得意分野などをしっかりチェックしておきましょう。
企業系FP


- 企業系FP
企業系FPは、銀行や保険会社など、特定の会社に所属しているFPのこと。
会社の商品を売ることが主な仕事のため、提案する商品がその会社のものに限られてしまうこともあります。
ただ、その会社の商品には詳しいのでその分野ではとても頼りになります。
・相談料は無料が多い
・特定の商品を提案されるケースも
・相談内容によっては、対応できない(FPがその知識を持っていない)事もある
企業系FPは、保険代理店や、不動産会社等に勤務をしてFP業務を行っています。
相談料は基本的に無料なことが多いです。
企業に属しているため、その企業に関連のある商品を紹介される可能性があります。
(保険代理店であれば保険商品、証券会社であれば金融商品など)
提案される商品が自分にとってピッタリで納得のいくものであれば、無料相談もできて、かつ悩みを解決できる商品が購入(加入)できお得ですね。
ただ、中には特定商品の提案ありきで、相談の内容を特定の商品へ誘導されるケースもありますので、望まない商品を購入(加入)しないよう注意が必要です。
相談範囲は?どんなことを具体的に聞けるの?
FPはお金に関するプロフェッショナルなので、貯蓄や投資、保険、ローンなど、お金に関するあらゆることについて相談できます。
貯蓄や投資の相談


「どうやってお金を貯めたらいいの?」や「投資ってどう始めたらいいの?」といった疑問に、FPは具体的なアドバイスをくれます。
保険の相談


どんな保険に入ればいいのか、今入っている保険は本当に必要なのかなど、保険に関する疑問もFPが分析してアドバイスをしてもらえます。
ローンに関する相談


家を買うときの住宅ローンや、車を買うときのローンなど、借り入れや資金計画、繰上げ返済に関する相談にも乗ってくれます。
ライフプランニングの相談


家計管理、老後の生活設計、教育資金、年金など、将来の収支にまつわるライフプランニング・アドバイスをしてくれます。
(家族が増えて、この先の出費はどうなるのかな、そろそろマイホームを持ちたいけど、この額で住宅ローンを組んで大丈夫かな)
税金の相談


自分にかかる税金、これからかかる税金の一般的なアドバイス
(税理士資格のない場合は一般的な回答)
毎年かかる税金をうまく下げることはできないかな など
相続の相談


遺言、相続の準備について知りたい・孫に贈与をしたらどうなる?
(孫に贈与した時、贈与税はかかるのかな)
FPのアドバイスがこんなとき役に立つ!
- お金に関する不安があるとき
「将来に向けてどうお金を管理したらいいの?」
「お金のことで将来が不安…」 - 大きな買い物や人生のイベントを控えているとき
結婚や家の購入、子どもの教育費など、人生の大きなイベントに必要なお金の計画を立てるとき - お金の知識を深めたいとき
「資産形成したい」「もっとお金のことを知りたい!」と思ったとき、FPはお金のプロとして知識を分かりやすく教えてくれます。
ファイナンシャルプランナーに相談するメリット


客観的に分析してくれる
お金のこと、自分一人で考えていると、どうしても主観が入ってしまうもの。
でも、FPはお金のプロなので、あなたのお金の状況を客観的に見て、何が問題で、どう改善できるかを教えてくれます。
たとえば、「なんでこんなにお金が貯まらないんだろう?」と悩んでいるとき、FPは家計簿や収支のバランスを見て、どこにお金が流れているかを分析してくれます。
そうすると、「あ、こんなところに無駄があったんだ」と気づけることが多いです。


将来の目標について一緒に考えてくれる
将来の夢や目標って、一人や家族で考えていても、どうやって実現できるかわからないことが多いと思います。
FPは、そんなあなたの夢や目標を実現するために、どんなお金の準備が必要か、一緒に考えます。
例えば、「3人の子供を大学に行かせたいけど、お金が心配…」というとき、FPはどれくらいの費用が必要で、どうやって貯めればいいか、具体的なプランを立ててくれます。
それを聞いていると、「なるほど、こうすれば目標に近づけるんだ!」と行動に移すことができます。
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伊藤FPオフィス代表
伊藤 貴徳
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®︎ CERTIFIED FINANTIAL PLANNER
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適切なファイナンシャルプランナーの選び方
資格と経験を持つFPを見つけるためのポイント
FPを選ぶとき、まずチェックしたいのが「資格」と「経験」です。
FPの資格には、「ファイナンシャル・プランニング技能士」というものがあり、難易度によって上から「1級」「2級」「3級」に分かれます。
1級が最も難易度が高く、3級が最も優しい難易度です。
FP協会「FP技能士の取得者数」によると、全体の保有者から見た資格別の保有者・保有率はこの通りです。
保有者数 | 保有者全体から見た保有率 | |
1級 | 23,428人 | 2% |
2級 | 542,135人 | 49% |
3級 | 591,178人 | 100% |
合計 | 1,156,741人 |
およそ115万人のFP合格者がいる中で、1級取得者はわずか2万3千人。
1級保有者は全体のたった2%です。
なぜこんなに保有者が少ないのか。
2級までは比較的難易度が優しめですが、1級になると難易度が一気に跳ね上がるからです。
民間資格である「AFP」と「CFP®️」
FPの資格にはもうひとつ「AFP」と「CFP®︎」というものがあります。
日本FP協会が認定している民間資格のことをいいます。
資格名 | ||
難易度 | 1級FP | CFP®️ |
2級FP | AFP |
国際ライセンスでもあるCFP®︎は、1級FPと同じ難易度です。
難易度の高い資格を保有しているFPは、それだけ知識量が多いということの裏付けにもなります。
しかし、資格だけでなく経験も大事。
たくさんの人の相談に乗ってきたFPは、いろいろな問題に対処できます。経験豊富なFPは、あなたのお金の悩みにもきっと良いアドバイスをくれるでしょう。
ファイナンシャルプランナーに相談する前の準備


あらかじめ準備しておくと、相談がスムーズなものとして以下のようなものが挙げられます。
- 家計簿、給与明細など収支のわかるもの
これらの書類は、あなたのお金の流れを示してくれるものです。
家計簿がなければ、給与明細や源泉徴収票などで大丈夫。これで、毎月どれくらいお金が入ってきて、どれくらい出ていくのかがわかります。 - 保険証券や住宅ローンの返済予定表
もし保険に入っていたり、家を買うためのローンを組んでいたりするなら、これらの書類も持っていきましょう。
FPが、あなたの保険が本当に必要なものか、ローンの返済計画が適切かどうかを踏まえてチェックしてくれます。 - 投資の運用状況がわかる書類
株や投資信託に投資している人は、その運用状況がわかる書類も準備しておきましょう。
これで、投資がうまくいっているか、リスクは適切に管理できているかをFPがアドバイスしてくれます。
「10年後にはこんな生活をしていたい」
「老後は安心して暮らしたい」
「5年後に結婚して、家を買って子供は3人欲しい」
など、自分の将来の目標をはっきりさせておくことも大切。
目標があることで、計画を立てやすくなります。
その目標に向けてFPと一緒に、実現可能な計画を立てることが相談の目的になります。
相談の前に、FPに聞いておきたいことって?
FPに相談する前に、いくつか聞いておきたいことがあります。
代表的な質問を挙げます。
- どんな考え方でFPの仕事をしていますか?
FPによっても考え方は様々。相談に対するスタンスが自分に合うかどうかはとても大切です。(嫌なカンジに受け取られないように、やんわりと聞いてみてくださいね) - どんな資格を持っていますか?
資格を持っているかどうかで、そのFPの知識レベルをある程度判断できます。 - どのような経験がありますか?
どんな相談にどれくらい対応してきたかを聞くことで、そのFPがあなたの悩みに適しているかがわかります。 - どのような相談に強いですか?
FPによって得意分野が異なります。あなたが相談したい内容がそのFPの得意分野であるかを確認しましょう。 - 相談料はいくらですか?
相談にかかる費用も事前に確認しておくことが大切です。予期せぬ高額な料金を請求されることがないようにしましょう。
相談料金や面談の流れを確認することも大切ですが、FPの考え方が自分と合っているかを確認することが最も大切です。
FPとは、基本的には一回きりの付き合いではなく、数回の面談もしくは中長期的なコンサルを行うことが多いです。
次第に、自分とFPの考え方が合わなくなり相談を続けることが苦しくなってきた…とならないように、事前にFPの相談スタンス等は確認しておきましょう。
具体的な相談の流れ
具体的にどんな流れで相談を行うの?とお考えのあなたに。
一般的な面談のステップを解説します。
全体的な相談の流れ、サービスの概要、FPとしてできることなど相談についての説明をしてもらいます。全体の流れを聞いた上で相談をお願いするかを判断します。
今、あなたが気になっていること、将来に向けれ不安なことをFPに伝えます。問題点によっては必要に応じて家族構成、収入、生活費などのヒアリングがあります。
共有された問題点やあなたの情報をもとにFPが現状を把握したのちに分析をします。将来の予想をもとに良い点や改善点を提示します。問題を解決するため、改善策の提案を行います。
あなたが改善策に納得がいけば、改善プランの実行を行います。
改善プランを実行したら終了ではなく、その後のアフターフォローや定期的なメンテナンス等を行います。
日本FP協会のホームページからもFPを探せる
ファイナンシャルプランナーの活動を普及させている日本FP協会からも、FPを検索することができます。
CFP®️検索システム


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