変動金利と固定金利はどちらを選ぶべき?2026年の金利動向から解説

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「住宅ローンは変動金利と固定金利、どっちを選べばいいの?」

住宅購入を検討している方が必ずぶつかる、この選択。変動金利は今後上がりそうで怖い。でも固定金利は高すぎる気がする…そんな不安を抱えたまま、銀行に言われるがまま決めてしまう方も少なくありません。

この記事では、2026年4月時点の金利動向を踏まえながら、変動・固定それぞれの特徴と、あなたに合った選び方をわかりやすく解説します。

この記事を書いた人

伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス代表

【保有資格】

  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • CFP®︎ CERTIFIED FINANCIAL PLANNER
  • 宅地建物取引士
  • 証券外務員1種
目次

変動金利と固定金利の基本的な違い

変動金利と固定金利の基本的な違い

住宅ローンの金利タイプは大きく「変動金利」「固定金利」の2種類に分かれます。まず基本的な仕組みを整理しましょう。

変動金利と固定金利の基本
  • 変動金利:市場金利に連動して半年ごとに金利が見直される。金利が低いうちは返済負担が軽いが、上昇するリスクがある
  • 固定金利(全期間固定):借入時に決めた金利が返済終了まで変わらない。返済額が一定で家計管理しやすいが、変動より金利は高め
  • 期間選択型固定金利:一定期間(3・5・10年など)だけ金利を固定し、その後は変動に移行するタイプ
項目変動金利固定金利(全期間)
金利水準(2026年4月目安)年0.4〜1.0%程度年1.5〜2.5%程度
返済額の変動半年ごとに見直し借入期間中ずっと一定
金利上昇リスクありなし
金利低下のメリットありなし(借り換えが必要)
向いている人金利上昇に備えられる人毎月の返済額を確定させたい人

※金利は金融機関・審査状況によって異なります。上記はあくまで目安です。

2026年4月の最新金利動向|変動・固定ともに上昇局面

2026年4月の最新金利動向

住宅ローンを選ぶうえで、今の金利水準を理解しておくことは欠かせません。2026年の金利環境は、ここ数年で大きく変わっています。

変動金利:メガバンク平均が15年ぶりに1%超

2024年3月の日本銀行によるマイナス金利政策解除を起点として、住宅ローンの変動金利は段階的に引き上げられてきました。2026年4月時点では、メガバンク・大手5行の変動金利(適用金利)の平均が年1%を超え、15年ぶりの水準となっています。

ただし、ネット銀行では引き続き年0.4〜0.6%台の変動金利を提供している金融機関もあり、借入先の選択によって大きく差が出る状況です。

固定金利(フラット35)も上昇傾向

住宅金融支援機構が提供するフラット35(全期間固定型の代表的な商品)も、2024年以降に金利が上昇しています。2026年4月時点では、融資比率90%以下の場合、返済期間21年以上の金利は年1.8〜2.3%程度が目安となっています(金融機関・審査状況によって異なります)。

FP伊藤

「変動か固定かで悩んでいます」というご相談は、住宅購入のご相談で最もよくいただく質問のひとつです。私の肌感覚では、実際に住宅ローンを組んだ方の約8割が変動金利(または期間固定型)を選ばれているように感じます。「返済額を安く抑えたい」という考えを重視する方が多いのだと思います。

変動金利を選ぶ場合のポイントとリスク管理

変動金利を選ぶ場合のポイントとリスク管理

変動金利の最大のメリットは、現時点でも固定金利より金利が低く、月々の返済額を抑えられることです。ただし、将来の金利上昇リスクをどう考えるかが重要なポイントになります。

変動金利の「5年ルール」と「125%ルール」を知っておく

変動金利には、急激な返済負担の増加を防ぐための仕組みが設けられています。

変動金利の返済ルール
  • 5年ルール:金利が見直されても、返済額は5年間変わらない(内訳は変わる)
  • 125%ルール:5年後に返済額が変わる場合も、前回の返済額の1.25倍(125%)が上限
  • ⚠️ ただし、125%ルールがあっても金利が大幅に上昇した場合、元本が減らず「未払い利息」が発生する可能性がある

金利上昇時のシミュレーションを事前に確認する

変動金利を選ぶなら、金利が現在から1〜2%上昇した場合の返済額を事前にシミュレーションしておくことが大切です。

借入額現在の返済額(年1.0%・35年)金利2.0%時金利3.0%時
3,000万円約8.5万円/月約10.0万円/月約11.5万円/月
4,000万円約11.3万円/月約13.3万円/月約15.3万円/月
5,000万円約14.1万円/月約16.6万円/月約19.1万円/月

※上記は元利均等返済・ボーナス払いなしの概算です。実際の返済額は金融機関の条件によって異なります。

FP伊藤

変動金利を選ばれる場合は、「今後金利が上がったときの返済額も計算しておきましょう」とお伝えするようにしています。特に年収に対して借入額が大きい場合、金利が2%台になったときに家計が耐えられるかをシミュレーションしておくと、選択に自信が持てます。

固定金利を選ぶ場合のポイント

固定金利を選ぶ場合のポイント

固定金利の最大のメリットは、返済額が借入期間を通じて変わらないため、長期的な家計管理がしやすいことです。子どもの教育費・老後資金など他の支出計画と合わせやすいのも特徴です。

固定金利が特に向いているケース
  • 共働きで片方の収入でローンを組んでいる(もう一方が育休・産休になりうる)
  • 教育費など支出の増加が見込まれる時期がある
  • 自営業・フリーランスなど収入が変動しやすい
  • 金利上昇を気にせず、家計管理に集中したい
  • 借入額が大きく、金利上昇時の影響が大きい

デメリットは、変動金利より金利水準が高いため、金利が低い状態が続く場合は変動金利より総支払額が多くなる可能性があることです。ただし、「安心感」も金融商品の価値の一部です。金利上昇を毎月気にしながら生活するストレスをなくすためにコストを払う、という考え方もあります。

ミックス返済という選択肢

ミックス返済という選択肢

「変動か固定か一択ではなく、両方をうまく組み合わせたい」という方に向いているのが、ミックス返済(借入額の一部を変動金利、残りを固定金利で借りる方法)です。

ミックス返済の特徴
  • 変動部分:金利が低い間は返済負担を抑えられる
  • 固定部分:金利が上昇しても返済額が変わらない安心感
  • デメリット:両方の手数料がかかる場合がある、繰り上げ返済の管理がやや複雑になる
  • 一部の金融機関のみで取り扱いあり

ミックス返済は選択肢のひとつですが、管理が複雑になる面もあります。どの割合で分けるかを含め、FPに相談しながら検討するのがおすすめです。

千葉・東京エリアで住宅ローンを選ぶ際の注意点

千葉・東京エリアで住宅ローンを選ぶ際の注意点

住宅ローンの選択は、お住まいのエリアの物件価格水準とも関係します。

FP伊藤

千葉エリアでも特に市川・船橋エリアは、東京へのアクセスの良さから物件価格が東京都内に近い水準になっているケースも多いです。借入額が大きくなりがちなため、金利タイプの選択がより重要になります。同じ3,000万円の借入でも、金利が1%上昇したときの月額影響は数万円規模になる場合もあるので、余裕を持った返済計画を設計することをおすすめしています。

エリア物件価格感ローン選択で意識したいこと
市川・船橋市東京に近い水準(戸建て4,000〜6,000万円台も)借入額が大きいため金利上昇の影響額を要確認
千葉市・習志野市都内より割安感あり(3,000〜5,000万円台)固定・変動どちらも検討の余地あり
東京23区高水準(5,000万円〜)固定金利で月額を確定させる選択が増加傾向

※物件価格はエリア・物件タイプ・築年数によって大きく異なります。上記はあくまで目安です。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

Q1. 変動金利で借りたあと、金利が上がったらどうなるの?

変動金利は半年ごとに見直され、金利が上昇した場合は利息の割合が増えます。ただし「5年ルール」により返済額自体は5年間変わらず、「125%ルール」で5年後の返済額の上昇幅も制限されます。とはいえ、金利が大幅に上昇した場合は元本の減り方が遅くなる「未払い利息」のリスクがあるため、金利上昇時のシミュレーションを事前に確認しておくことが重要です。

Q2. 途中で変動金利から固定金利に変えることはできる?

多くの金融機関では、変動金利から固定金利への変更(「金利タイプ変更」)が可能です。ただし、変更時点の固定金利が適用されるため、金利が上昇した後では固定に切り替えても高い金利になる可能性があります。また、借り換えで別の金融機関に乗り換える方法もありますが、諸費用(数十万円程度)がかかります。

Q3. 変動と固定、どちらが「得」かはわかりますか?

将来の金利がどうなるかは誰にもわかりません。そのため「どちらが得か」を断言することは難しく、FPとしてもお勧めしていません。重要なのは、「金利が上昇した場合でも家計が持続できるか」という視点で選ぶことです。金利タイプの選択より、借入額を適正な水準に抑えることのほうが家計への影響は大きいです。

Q4. フラット35は変動と固定のどちら?

フラット35は住宅金融支援機構が提供する全期間固定金利型の住宅ローンです。民間銀行が取り扱う窓口を通じて申し込みます。返済額が借入時から変わらないため、長期的な安心感があります。ただし、2024年以降は金利が上昇傾向にあるため、過去の水準とは比較して考えることが重要です。

まとめ

まとめ

変動金利と固定金利、どちらが正解かは「あなたの家計の状況」「リスク許容度」「借入額の大きさ」によって異なります。

確認ポイント変動金利固定金利
2026年4月の金利目安年0.4〜1.0%程度年1.5〜2.5%程度(フラット35)
返済額の安定性半年ごとに変動する可能性借入期間中ずっと一定
金利上昇リスク将来的に上昇する可能性なし(固定のため)
向いている人収入に余裕があり、上昇時にも対応できる毎月の返済額を確定させたい
選ぶ前のチェック金利2〜3%上昇時のシミュレーションを確認現在の固定金利水準が許容できるか確認

「変動か固定か迷っている」「自分の家計で無理のない借入額を確認したい」という方は、伊藤FPオフィスの住宅購入前診断をご利用ください。金利タイプの選択から、無理のない返済計画まで、中立な立場で一緒に整理します。

※ 本内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融機関・金融商品の利用を勧めるものではありません。金利・返済額は金融機関・審査状況・時点によって異なります。個別のご相談については、伊藤FPオフィスまでお問い合わせください。

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