「マイホームを購入するとき、火災保険はどれを選べばいいんだろう?」
「保険料の相場がわからないし、補償内容の違いもよくわからない…」
住宅購入の手続きの中で、火災保険の選択に戸惑う方はとても多いです。
不動産会社や銀行から勧められるままに加入してしまい、「あとで見直したら保険料を払いすぎていた」「必要な補償が抜けていた」というケースも少なくありません。
この記事では、火災保険の基本的な仕組みから選び方のポイント・保険料の相場まで、マイホーム購入前に知っておくべきことをわかりやすく解説します。
- 火災保険の基本的な仕組みと補償範囲
- 火災保険の年間保険料の目安(相場)
- 火災保険を選ぶときの5つのポイント
- 地震保険は必要か?水災補償はどう判断するか
- 購入前に確認すべきチェックリスト
✍️ この記事の監修者
代表・監修者
伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス 代表
千葉・東京エリアを拠点に、住宅購入前の家計相談・生命保険の見直し・ライフプラン設計を専門とする独立系FP。
銀行・保険会社とは利害関係のない中立な立場で、30〜40代の子育て世帯を中心に相談をお受けしています。
「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」から一緒に考えることを大切にしています。
火災保険とは?火事以外にも使える保険

「火災保険」という名前から「火事のときだけ使う保険」と思われがちですが、実際には火災以外のさまざまなリスクをカバーする住まいの総合保険です。
補償される主なリスクは以下のとおりです。
- 火災・爆発・破裂:コンロの火から隣家からの延焼まで
- 風災・雹(ひょう)災・雪災:台風・強風による屋根の損傷など
- 水災:浸水・土砂崩れによる損害(別途オプションが多い)
- 盗難:泥棒による建物・家財への損害
- 水漏れ:給排水設備の事故による損害
- 破損・汚損:子どもが壁に穴をあけたなどの偶然な損害(ワイドプランの場合)
住宅ローンを利用してマイホームを購入する場合、火災保険への加入はほぼ必須条件となります。万が一、建物が損害を受けた場合にローンの担保価値が失われないよう、金融機関から加入を求められるためです。
FP伊藤「火事なんてうちには関係ない」と思う方も多いのですが、実は風災や水濡れで保険金が支払われるケースが最も多いんです。台風や大雪の被害にもしっかり備えられる保険を選ぶことが大切です。
火災保険の相場はいくら?保険料の目安


火災保険の保険料は、建物の構造・所在地・補償内容・保険期間によって大きく変わります。
あくまで目安として参考にしてください。
建物の構造による違い
火災保険では建物の構造を「M構造(マンション)」「T構造(省令準耐火・耐火建築物)」「H構造(木造)」に分類します。燃えにくい構造ほど保険料が安くなります。
| 構造区分 | 主な対象 | 年間保険料の目安(建物2,000万円の場合) |
|---|---|---|
| M構造 | 鉄筋コンクリートのマンション | 1〜3万円程度 |
| T構造 | 省令準耐火・耐火の戸建て | 2〜5万円程度 |
| H構造 | 一般的な木造戸建て | 4〜10万円程度 |
※上記は補償内容・所在地・保険会社により異なります。実際の保険料は見積もりで確認してください。
長期一括払いで保険料を抑える
火災保険は最長5年の長期一括払い(2022年以降)で契約でき、年払いより割安になります。住宅ローン開始時にまとめて5年分支払うことで、総支払額を10〜20%程度抑えられる場合があります(保険会社・プランにより異なります)。



保険料の節約という観点では、長期一括払いは有効な方法のひとつです。ただし、途中で引っ越しや建て替えが発生した場合は未経過分が返金されるので、過度に心配する必要はありません。
火災保険を選ぶときの5つのポイント


① 建物と家財、両方の補償を確認する
火災保険の補償対象は「建物」と「家財(家具・家電など)」に分かれています。建物だけを補償していて、家財が補償されていないケースも多いので注意が必要です。
家財の保険金額の目安は、世帯人数や生活スタイルによって変わりますが、一般的な4人家族の場合は500〜1,000万円程度が設定されることが多いです(あくまで目安です)。
② 地震保険はセットで加入を検討する
日本は地震大国であるにもかかわらず、地震・噴火・津波による損害は火災保険では補償されません。地震保険は火災保険とセットでのみ加入できる保険です。
- 保険金額は火災保険の30〜50%の範囲で設定(上限あり)
- 損害の程度に応じて「全損・大半損・小半損・一部損」に分類されて支払われる
- 「全額戻ってくる」わけではないが、生活再建の初動資金として有効
- 地震保険料控除(所得控除)の対象になる
③ 水災補償は「ハザードマップ」で判断する
水災補償(洪水・浸水・土砂崩れ)はオプションで外せる場合があります。購入予定地のハザードマップを必ず確認し、リスクが低いエリアであれば外すことで保険料を抑えられます。
ハザードマップは国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で住所検索できます。千葉県・東京都のエリアでも水害リスクが高い地域は存在するため、購入前の確認をおすすめします。
④ 補償内容をカスタマイズして無駄を省く
保険会社によっては、補償項目を細かく選択できる「フレキシブルプラン」を提供しています。「使う可能性が低い補償は外す」という発想で、本当に必要な補償だけに絞ることで保険料を適正化できます。
⑤ 複数社で見積もりを取り比較する
不動産会社や銀行が紹介する保険に即決しないことが大切です。同じ補償内容でも保険会社によって保険料に差があります。一括見積もりサービスや、独立系FPへの相談を活用して比較することをおすすめします。
マイホーム購入前に確認すべきチェックリスト


- ☑ 建物の構造(M・T・H構造)を確認した
- ☑ 建物と家財、両方の補償を確認した
- ☑ 地震保険をセットで検討した
- ☑ ハザードマップで水災リスクを確認した
- ☑ 複数社の見積もりを比較した
- ☑ 長期一括払いのメリットを確認した
- ☑ 不動産会社の紹介保険に即決していない
まとめ


火災保険は「火事に備える保険」ではなく、「住まいのあらゆるリスクに備える総合保険」です。マイホーム購入時に慌てて決めるのではなく、補償内容・保険料・地震保険の3点を軸に、じっくり選ぶことが大切です。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 補償範囲 | 火災だけでなく風災・水災・盗難なども対象 |
| 保険料の目安 | 木造戸建て(建物2,000万円)で年4〜10万円程度 |
| 地震保険 | 別途セットで加入を検討。火災保険の30〜50%が上限 |
| 水災補償 | ハザードマップでリスク確認後に判断 |
| 節約のコツ | 長期一括払い・補償のカスタマイズ・複数社比較 |
「自分の家にはどんな補償が必要か」「保険料を適正化したい」という方は、伊藤FPオフィスの無料相談をご利用ください。ハザードマップの確認から見積もり比較のアドバイスまで、住宅購入前の保険選びをサポートします。
※ 本内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の商品・サービスの購入や契約を勧めるものではありません。保険料・補償内容は保険会社・プラン・所在地によって異なります。個別のご相談については、伊藤FPオフィスまでお問い合わせください。

