「貯金しなきゃ…」
と思っているのに、気づいたらお金がなくなってしまう、そんな経験はありませんか?
実は、貯金ができない理由にはいくつかの共通点があるんです。
何気なく使っているお金の管理や、目の前の欲望に負けることなど、ちょっとした習慣が積み重なって貯金を妨げているかもしれません。
この記事では、貯金ができない5つの特徴をわかりやすく解説し、それを克服するための具体的なアクションステップを紹介します。
今日からできる簡単な工夫で、あなたも「貯金できる人」になれるかもしれません!
伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス代表
【保有資格】
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- CFP®︎ CERTIFIED FINANCIAL PLANNER
- 宅地建物取引士
- 証券外務員1種
なぜ貯金ができない?まずは原因を理解しよう!
貯金をしようと思っても、なかなかお金がたまらないことってありますよね。
実は、多くの人が貯金できない理由にはいくつか共通点があります。
この記事では、貯金がうまくいかない原因を理解することで、どうすれば改善できるのかを一緒に考えていきましょう。
まず、貯金ができない最大の理由は、お金の流れを把握していないことです。
毎月、何にどれくらい使っているかを具体的に知らないと、気づかないうちにお金が減ってしまうことがあります。
たとえば、毎日のコンビニ利用やちょっとした趣味の出費も、積み重ねると意外と大きな額になることがあるんです。
これから紹介する原因に当てはまるところがあれば、まずはそこを見直すことが、貯金への第一歩です。
具体的な特徴とその解決策を紹介しますので、自分に合った方法を見つけて、今日から始めてみましょう!
特徴1:計画なしでお金を使ってしまう!
貯金がなかなかできない理由の一つに、「計画なしでお金を使ってしまう」という問題があります。
これは、お金を使う際に何にいくら使うかを決めていないために、無駄遣いが発生しやすくなるというものです。
たとえば、学校の帰りに友達とコンビニに立ち寄り、ジュースやお菓子を気軽に買ってしまうことはありませんか?
その時はたった数百円でも、毎日続けると1か月で数千円にもなります。
そういった少額の出費は、気づきにくいですが、積もり積もって大きな金額になることがあります。
もう一つの例として、友達に誘われて何気なくカフェやショッピングに行くこともあります。
これも、事前に
「今月はいくらまで使っていい」
と決めていないと、気がつけばお金がどんどんなくなってしまいます。
このように、計画を立てずにその場の気分や誘惑に負けてお金を使ってしまうと、貯金どころか、月末にお金が足りなくなって困ってしまうこともあります。
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか?
まずは「予算を決めること」が大切です。
たとえば、お小遣いやアルバイト代が1か月に1万円だとしたら、そのうちいくらを貯金に回し、いくらを使うかを決めます。
もし毎月2,000円を貯金すると決めたら、残りの8,000円をどのように使うか、事前に考えることが必要です。
「食べ物に3,000円、友達との外出に2,000円、趣味に1,000円」
など、具体的に使い道を決めることで、無駄遣いを防ぎやすくなります。
さらに、支出を記録する習慣をつけるのもおすすめです。
お金を使うたびにメモやスマホのアプリに記録していくと、どこでお金を使いすぎているのかが一目でわかります。
これにより、計画通りにお金を使えているか確認でき、無駄遣いを抑えることができます。
日々の支出を意識することで、お金の管理がうまくなり、貯金を増やすことができるようになります。
計画的に使う習慣を身につけて、賢いお金の使い方を目指しましょう!
特徴2:つい買っちゃう!「欲しいものをすぐに買う」クセがある
私たちが「これ欲しい!」と思ったとき、すぐに買ってしまうことを衝動買いといいます。
この衝動買いが貯金の大敵になることは、あまり意識されないかもしれませんが、とても重要なポイントです。
たとえば、スマホでSNSを見ていると、おしゃれな服や新しいガジェットが広告で流れてきますよね。
これを見て
「今買えばもっと楽しくなるかも!」
と思ってしまい、その場でポチっと購入してしまうことはありませんか?
これは、短期的な快楽に負けてしまう典型的なパターンです。
こうした購入は、一時的に満足感を得られますが、使わなかったお金は貯金に回せたはずだ、ということを後から後悔することがよくあります。
衝動買いの背景には、脳の働きが関係しています。
人間の脳は、目の前にある楽しみや満足感をすぐに得ようとする傾向があります。
特に、欲しいものが手の届くところにあると、今すぐ手に入れたいという気持ちが強くなり、
「お金を使わないでおこう」
という理性が弱まってしまいます。
これが、貯金に悪影響を与える大きな原因です。
では、どうすればこの
「欲しいものをすぐに買ってしまう」
習慣を克服できるのでしょうか?
1つ目の方法は、「時間を置く習慣」をつけることです。
何かを買いたいと思ったとき、すぐに購入するのではなく、少なくとも1日か2日待ってみましょう。
その間に「本当に必要なものなのか?」を自問自答してみることで、衝動的な買い物を減らすことができます。
2つ目は、「具体的な目標を持つこと」です。
たとえば、「半年後に10,000円貯めて、欲しかったゲーム機を買う」というように、少し先の未来に向けた目標を設定します。
目標があれば、「今これを買ったら、貯金が達成できないかもしれない」と思い、無駄遣いを避けやすくなります。
3つ目は、「我慢する力をつけること」です。
我慢することは難しいですが、一度その場の衝動に負けずに我慢できると、自信がつき、次も我慢しやすくなります。
「今は必要ない」
と自分に言い聞かせることが大切です。
衝動買いを避けることで、お金を計画的に使うことができ、貯金を増やすことが可能になります。
短期的な満足感に負けず、長期的な目標を意識して、無駄遣いを減らしていきましょう!
特徴3:収入と支出のバランスが取れていない!無意識に支出が多い
貯金ができない理由の一つに、「収入と支出のバランスが取れていない」という問題があります。
つまり、自分の収入に対してどれだけのお金を使っているかをしっかり把握できていないため、気がつかないうちに使いすぎてしまうのです。
これが、貯金をする上で大きな障害となります。
たとえば、お小遣いやアルバイト代が月に1万円だとします。
その中で、友達と遊びに行ったり、スマホのアプリやゲームにお金を使ったりすると、すぐに数千円がなくなってしまいます。
でも、その時は
「少しなら大丈夫だろう」
と思って使ってしまいがちです。
しかし、これを繰り返すうちに、気がつけばお金がなくなり、貯金できるお金が全く残らないという状況に陥ることがあります。
このような「無意識の過剰支出」を防ぐためには、まず自分の収入に見合った支出を理解することが大切です。
毎月どれくらいお金を使っているのかを正確に把握することで、
「自分は思ったよりも使いすぎている」
と気づくことができます。
また、収入に対して支出が多いと、生活の質を無理に高めようとしていることもあります。
たとえば、友達と同じものを買いたいとか、流行の服やガジェットを手に入れたいという気持ちから、必要以上のお金を使ってしまうことがあります。
でも、これは長続きしない生活スタイルで、収入に見合っていないため、結果的に貯金もできなくなります。
そこで重要なのは、適切な予算を設定することです。
たとえば、月の収入が1万円なら、そのうち何割を貯金に回し、残りをどう使うかを事前に決めておきます。
具体的には、
「収入の20%を貯金にする」
というようなルールを作るとわかりやすいでしょう。
そうすれば、使えるお金が最初から明確になり、無駄遣いを防ぐことができます。
さらに、固定費や毎月の支出を見直すことも大事です。
毎月の支払いに含まれるスマホ代やサブスクリプションサービスの料金など、気がつかないうちに高額になっていることがあります。
これらを定期的に見直し、無駄な出費がないかチェックすることで、支出をコントロールしやすくなります。
収入に見合った生活を送るためには、自分の支出をしっかり管理し、バランスを保つことが必要です。
適切な予算設定を心がけることで、無意識の過剰支出を防ぎ、貯金がしやすくなりますよ!
特徴4:貯金を「後回し」にしてしまっている
貯金がなかなかできない理由の一つに、
「余ったお金で貯金をしよう」
という考え方があります。
この方法は、一見合理的に思えるかもしれませんが、実はこれが貯金を後回しにしてしまう大きな問題です。
多くの人は、毎月の支出を済ませた後に
「余ったお金があれば貯金しよう」
と考えます。
しかし、実際にはお金が余ることはほとんどありません。
日々の生活の中で、予想外の出費があったり、友達との遊びやショッピングにお金を使ってしまったりすると、最終的に
「今月も貯金できなかった」
という結果になりがちです。
なぜこの考え方がうまくいかないのでしょうか?
それは、貯金を優先順位の低いものとして扱っているからです。
貯金を「あとでやればいい」という考え方にしてしまうと、いつも支出の方が優先されてしまいます。
これでは、どれだけ稼いでも貯金を作るのは難しくなります。
では、どうすれば貯金を成功させることができるのでしょうか?
まず、「貯金を最初に確保する」という新しい考え方を取り入れることが大切です。
具体的には、収入が入ったら最初に一定額を貯金用に取り分けるのです。
例えば、お小遣いやアルバイト代が1万円の場合、そのうち2,000円を貯金すると決めたら、まずその2,000円を別の口座や封筒に入れてしまいます。
こうすることで、残りの8,000円を使うという明確なルールができ、支出をコントロールしやすくなります。
また、自動貯金の仕組みを使うこともおすすめです。
もし銀行口座を持っているなら、自動で毎月一定額を貯金に移すサービスを利用することができます。
この仕組みを使えば、毎月「貯金しよう」と考えなくても、自動的にお金が貯まり続けます。
さらに、具体的な貯金の目標を設定することも効果的です。
たとえば「1年間で20万円貯める」という具体的な目標を立て、そのために毎月いくら貯めればよいかを計画します。
目標がはっきりすると、それに向けて貯金を続けるモチベーションが上がり、
「あとで貯金しよう」
という考え方を避けることができます。
このように、貯金を「後回し」にするのではなく、最初に貯金を確保することで、計画的にお金を貯めることができます。
貯金は余ったお金でするのではなく、最初から予定に組み込むことが成功のカギです。
今日からでも、まずは少額でも貯金を先に確保する習慣を始めてみましょう!
特徴5:固定費を見直していない
貯金がなかなかできない理由の一つとして、固定費の見直しができていないという問題があります。
固定費とは、毎月決まった金額が自動的に支払われるお金のことです。
たとえば、スマホの料金、サブスクリプションサービス(音楽や動画配信サービス)、オンラインゲームの月額課金などがこれに当たります。
お金を使っている感覚がないため、つい見落としがちですが、この固定費が貯金を阻害する大きな原因になることがあります。
固定費は一度契約してしまうと、毎月自動的に引き落とされるため、無意識のうちに「支払い癖」がついてしまいます。
そのため、自分がどれだけの固定費を払っているのか、普段あまり意識しないことが多いのです。
しかし、少しずつ積み重なっていく固定費が家計に大きな負担をかけていることに気づかないと、結果として貯金に回すお金が残らなくなってしまいます。
たとえば、月々1,000円の動画配信サービスに加入している場合、それは1年間で12,000円もの出費になります。
同じく、スマホの料金が5,000円なら1年間で60,000円です。
こうした固定費は、一つ一つは小さく見えても、長い目で見ると大きな支出になります。
もしこれらを見直さずに払い続けると、いつの間にか貯金できるはずのお金がどんどんなくなってしまいます。
では、どうすれば固定費を見直して貯金を増やすことができるのでしょうか?
まずは、今払っている固定費をリストアップしてみましょう。
スマホ代、ネットの月額費用、サブスクリプションの料金など、毎月決まった額が引かれているものをすべて確認します。
この作業をするだけで、無駄に払っているサービスが見えてくることがあります。
次に、本当に必要なものかどうかを検討します。
たとえば、複数の動画配信サービスに加入しているなら、本当にそれぞれ必要かどうかを考えましょう。
「見ていないけど解約するのを忘れていた」
ということもよくあります。また、スマホの料金プランも、もっと安いプランに変更できる場合があります。
現在の使い方に合ったプランに見直すだけで、毎月数千円の節約になることもあります。
さらに、一度契約したサービスでも定期的に見直す習慣をつけることが大切です。
たとえば、半年に一度、自分が支払っている固定費をすべて確認し、
「今の自分に必要か?」
と振り返ることで、無駄な出費を減らせます。
固定費を見直すことで、毎月の支出を減らし、その分を貯金に回すことができるようになります。
小さな出費が積み重なって大きな差になるため、まずは固定費を見直して、無駄な支払いを減らすことが貯金を成功させる第一歩です。
まとめ:貯金できる習慣を身につけるために今日からできること!
この記事では、貯金ができない5つの特徴について説明してきました。
貯金ができない理由は、日々の支出管理の甘さや、衝動買い、収入に見合わない過剰支出、貯金を後回しにする考え方、そして固定費の見直しを怠ることなどです。
しかし、これらの問題をしっかりと理解し、改善することで、貯金は誰にでもできるようになります。
では、貯金を成功させるために、今日からできる具体的なアクションステップをいくつか紹介します。
- 毎月の予算を決める
まず、収入の中で何にどれくらい使うかをあらかじめ決めておくことが大切です。
具体的には、「お小遣いの20%を貯金に回す」といったルールを作ります。
これにより、使えるお金の範囲が明確になり、無駄遣いを防ぐことができます。 - 支出を記録する習慣をつける
毎日のお金の使い道をスマホのアプリや手帳に記録することで、自分がどれだけ使っているかを把握できるようになります。
これにより、無意識のうちにお金を使いすぎていることに気づき、次の月からの改善に役立ちます。 - 欲しいものはすぐに買わない
衝動買いを避けるために、欲しいものがあっても少し時間を置いて考える習慣をつけましょう。
1週間待ってみて、それでも本当に必要だと思ったら買う、というルールを作ると、無駄な買い物を減らすことができます。 - 固定費を見直す
スマホ代やサブスクリプションサービスの料金を定期的に確認してみましょう。
必要のないサービスや、もっと安くできるプランがあるかもしれません。
無駄な出費を減らすことができれば、その分を貯金に回すことができます。 - 具体的な貯金の目標を立てる
ただ「貯金しよう」と考えるのではなく、具体的な金額や期間を設定することが大切です。
たとえば
「半年後までに1万円貯める」や
「1年で3万円貯める」など
明確な目標を持つと、達成に向けたモチベーションが高まります。
貯金は一朝一夕にできるものではありませんが、日々の小さな積み重ねが大きな成果につながります。
まずは今日から、できることから少しずつ始めてみましょう。
貯金を習慣化することで、将来の自分を助ける大切な資産が確実に築けるようになります!