投資信託を始めたいけれど、どこから手をつけたらいいのかわからない……
そんなあなたのために、投資信託について解説します。
投資信託は初心者でも比較的始めやすく、少額からスタートできる投資手段です。
しかし、リスクや手数料、選び方など、基本的な知識を身につけておくことが大切です。
この記事では、投資信託の基本から、種類や選び方、購入方法、リスクとリターンの管理方法、そしてよくある質問まで解説します。
投資信託について理解を深めて、資産運用を上手に行いましょう!
伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス代表
業界14年目のファイナンシャルプランナー。
これまで証券・不動産・保険業界を経験。
【保有資格】
1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP®️CERTIFIED FINANTIAL PLANNER
宅地建物取引士/証券外務員1種/生命保険・損害保険販売資格(TLC)
投資信託とは?
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、プロのファンドマネージャーがその資金を運用する金融商品です。
投資信託を通じて、個人ではなかなか手を出しにくい国内外の株式や債券、不動産などに分散投資することができます。
投資信託の仕組みと構造
投資信託の運用には、以下の3つの専門機関が関わっています
運用会社(投資信託委託会社)
投資信託の運用方針を決め、どの投資先にどれだけ投資するかを指示します。
信託銀行(受託者)
投資家から集めた資金を保管・管理し、運用会社の指示に基づいて投資を実行します。
販売会社
銀行や証券会社などがこれにあたります。投資信託の販売や解約、分配金の支払いなどを行います。
これらの機関が連携することで、投資家は自分で市場の動向をチェックしたり、投資先を選んだりする手間を省くことができます。
投資信託と他の投資商品の違い
投資信託の大きな特徴は「分散投資」と「プロによる運用」です。
これにより、リスクを分散させながら運用の専門家による効率的な投資が可能になります。
例えば、株式投資の場合、一つの企業の株価が下がると大きな損失を被る可能性がありますが、投資信託では複数の投資先に分散されるため、リスクが軽減されます。
また、株式投資ではまとまった資金が必要ですが、投資信託では100円からでも投資を始めることができます。
少額から始められる点も初心者にとって魅力的です。
投資信託は、初心者にとってわかりやすく始めやすい投資手段です。
プロの運用と分散投資によるリスク軽減、少額から始められる点がその魅力です。
運用会社、信託銀行、販売会社の3つの機関が協力して運営されており、初心者でも安心して資産運用を始めることができます。
これらの基本を理解して、まずは少額から投資を始めてみましょう。
なぜ投資信託が初心者におすすめなの?
少額から始められる
投資信託は少額から始められるため、初めて投資をする人にとってハードルが低いです。
例えば、株式投資では一つの企業の株を買うために数万円以上必要なことがありますが、投資信託なら数百円からでも投資を始めることができます。
これにより、無理なく投資をスタートでき、家計に負担をかけずに経験を積むことができます。
プロが運用する安心感
投資信託の大きな魅力は、運用のプロであるファンドマネージャーがあなたの代わりに投資先を選び、運用を行ってくれることです。
ファンドマネージャーは市場の動向や企業の情報を常にチェックし、最適なタイミングで投資を行います。
これにより、初心者でも安心して投資を始めることができ、自分で複雑な市場分析をする必要がありません。
分散投資のメリット
投資信託では、多くの投資家から集めた資金を使って複数の銘柄に投資するため、リスクを分散することができます。
たとえば、一つの企業の株価が下がっても、他の企業の株価が上がることで全体のリスクを抑えることができます。
これにより、初心者でも比較的リスクを低く抑えながら投資を行うことができます。
手軽に始められる
投資信託は、証券会社や銀行の窓口、インターネットなどで簡単に購入することができます。
また、購入後はプロが運用を行うため、日常的に市場の動向をチェックする必要がなく、忙しい人でも手軽に始められます。
投資信託の購入手続きもシンプルで、初心者でも迷わずに進めることができます。
投資信託は少額から始められ、プロの運用による安心感と分散投資のメリットがあるため、初心者にとって非常におすすめです。
手軽に始められる上、専門知識がなくても大丈夫なので、初めての投資に最適な選択肢となります。
まずは自分の投資目的に合った投資信託を選び、少額からスタートしてみましょう。
投資信託の種類と選び方
投資信託には大きく分けて「アクティブファンド」と「インデックスファンド」の2種類があります。
それぞれについて見ていきましょう。
アクティブファンド
アクティブファンドは、ファンドマネージャーが市場の動向を分析し、独自の戦略で積極的に投資先を選ぶタイプの投資信託です。
ファンドマネージャーの腕前によって、ベンチマーク(市場平均)を上回るリターンを目指しますが、その分手数料が高めになることが多いです。
アクティブファンドは、プロの投資家が
「この会社の株が上がりそうだから買おう」
とか
「この会社の株は下がりそうだから売ろう」
といったように、どの株を買ったり売ったりするかをプロが自分で決めて運用します。
プロが一生懸命に調べて、より多くの利益を出そうと頑張るのがアクティブファンドです。
インデックスファンド
インデックスファンドは、特定の株価指数(例えば日経平均株価やS&P500)に連動するように設計された投資信託です。
市場全体の動きに合わせて投資を行うため、手数料が比較的低く、長期的な運用に向いています。
インデックスファンドは、経済を海とすると大きな海に浮かんでいるボートに乗っているようなものです。
海の波の動き(市場全体の動き)に合わせてボートが揺れる感じです。
ボートの乗り手がボートの動きを直接コントロールするのではなく、海(市場)の動きに任せています。
国内株式型、外国株式型、債券型、バランス型の違い
投資信託には、投資対象によっていくつかの種類があります。
国内株式型
日本国内の株式に投資するタイプです。
日本の企業に投資したい場合に適していますが、国内の経済状況に影響を受けやすいです。
外国株式型
海外の株式に投資するタイプです。
国際分散投資をすることで、国内経済の影響を受けにくくすることができますが、為替リスクも考慮する必要があります。
債券型
国内外の債券に投資するタイプです。
株式よりもリスクが低いとされ、安定した収益を期待できますが、リターンも比較的低めです。
バランス型
株式や債券、不動産など複数の資産に分散投資するタイプです。
一つの投資信託で分散投資ができるため、リスク分散の効果が高いです。
投資目的に合わせたファンドの選び方
投資信託を選ぶ際は、自分の投資目的やリスク許容度に合ったものを選ぶことが大切です。
- 長期的な資産形成
長期的に資産を増やしたい場合は、インデックスファンドやバランス型ファンドがおすすめです。
これらは手数料が低く、分散投資ができるため、長期的に安定したリターンを期待できます。 - 短期的な利益追求
短期的に高いリターンを狙いたい場合は、アクティブファンドが適しています。
ただし、リスクも高くなるため、投資先やファンドマネージャーの実績をよく確認することが重要です。 - リスクを抑えたい
リスクをなるべく抑えたい場合は、債券型ファンドやバランス型ファンドが良い選択です。
特にバランス型ファンドは複数の資産に分散投資するため、安定した運用が可能です。
投資信託にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
自分の投資目的やリスク許容度を考慮し、適切なファンドを選ぶことが大切です。
まずは少額から始め、自分に合った投資信託を見つけることを目指しましょう。
投資信託の購入方法と手続き
投資信託を購入するためには、まず証券会社や銀行を選ぶ必要があります。
証券会社によって取り扱っている投資信託の種類や手数料が異なるため、以下のポイントに注意して選びましょう。
証券会社の選び方ポイント
- 取扱い商品の豊富さ
多くの投資信託を取り扱っている証券会社を選ぶと、自分に合った投資信託を見つけやすくなります。 - 手数料
購入時、保有中、売却時にかかる手数料を比較しましょう。
手数料が低いほど、運用成果が高くなる可能性があります。 - サービスの充実度
インターネットでの取引が便利か、サポートが充実しているかなども重要なポイントです。
購入手続きの流れ
投資信託の購入手続きは、以下のようなステップで進めます。
まず、証券会社や銀行で投資信託の取引口座を開設します。口座開設には本人確認書類やマイナンバーが必要です。
自分の投資目的に合った投資信託を選びます。証券会社のウェブサイトで商品情報を確認し、比較検討しましょう
購入したい投資信託が決まったら、ウェブサイトや窓口で購入の申し込みをします。
購入額を指定し、手続きを進めます。
購入が完了すると、証券会社から確認メールが届きます。口座に購入した投資信託が反映されるまで、数日かかることがあります
まずは口座開設から!口座開設は無料です
新NISAやiDeCoを活用する
投資信託を購入する際に、税制優遇制度であるNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用することで、税金の負担を軽減することができます。
- 新NISA
新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円となり、合計で年間360万円まで非課税で投資が可能です。 - iDeCo
毎月の掛金を積み立て、60歳以降に受け取る個人年金制度です。
掛金は全額が所得控除の対象となり、節税効果があります。
投資信託の購入方法と手続きは、証券会社の選定、口座開設、投資信託の選定、購入申込というステップで進めます。
また、NISAやiDeCoを活用することで、税制優遇を受けながら効率的に資産を増やすことができます。
まずは少額から始めて、手続きに慣れることを目指しましょう。
投資信託のリスクとリターン
リスクの種類と対策
投資信託にはいくつかのリスクがあります。主なリスクとして以下のものが挙げられます:
- 市場リスク
株式や債券の価格が市場の動向により変動するリスクです。
景気や経済状況の変化により、投資信託の価値が上下することがあります。 - 為替リスク
外国の株式や債券に投資する場合、為替レートの変動によって投資信託の価値が影響を受けるリスクです。
為替の変動により、利益が減少する可能性があります。 - 信用リスク
投資先の企業や国の信用状況が悪化した場合、投資信託の価値が下がるリスクです。
特に債券型の投資信託では、発行体のデフォルト(債務不履行)が発生するリスクがあります。
これらのリスクを軽減するためには、分散投資が効果的です。
複数の資産や地域に分散して投資することで、一つの投資先のリスクが全体に与える影響を減らすことができます。
投資信託は分散投資の基本です
過去のパフォーマンスを見る際のポイント
投資信託を選ぶ際には、過去のパフォーマンスを確認することが重要です。
ただし、過去の成績が将来の成績を保証するわけではないため、以下のポイントに注意しましょう。
- 長期的な視点で見る
短期間の成績だけでなく、5年、10年といった長期的なパフォーマンスを確認することで、投資信託の安定性を評価できます。 - 同業他社との比較
同じカテゴリーの投資信託と比較することで、そのファンドの実力を判断できます。 - リスクとリターンのバランス
高いリターンを追求するあまり、リスクも高くなる場合があります。リスクとリターンのバランスが取れているかを確認しましょう。
リスクを分散なら長期投資で!長期投資の重要性
投資信託は長期的に運用することで、リスクを分散しながら安定したリターンを得ることが期待できます。
長期投資のメリットとして以下の点が挙げられます:
- 複利効果
投資信託の利益を再投資することで、利益が利益を生む「複利効果」を享受できます。
これにより、時間とともに資産が増えていきます。 - 市場の変動に耐える
短期的な市場の変動に左右されず、長期的に安定した成長を期待できます。
市場の一時的な下落を乗り越えることで、リターンを得やすくなります。 - 計画的な資産形成
長期的な視点で計画的に資産を運用することで、将来の目標に向けて確実に資産を増やすことができます。
投資信託には市場リスク、為替リスク、信用リスクなどさまざまなリスクがあります。
まずは分散投資や長期投資を意識しましょう。
リスクを軽減しながら安定したリターンを狙うことができます。
過去のパフォーマンスを確認しつつ、リスクとリターンのバランスを考慮して投資を始めましょう。
投資信託の運用・管理のポイント
投資信託を運用する際には、定期的に見直しを行うことが重要です。
市場の状況や自分の投資目的が変わることがあるため、以下のポイントに注意して見直しを行いましょう。
定期的な見直しの重要性
- 市場の変動に対応する
市場の状況が変わることで、投資信託のパフォーマンスも変わる可能性があります。
定期的に市場動向を確認し、自分の投資信託が適切な運用を続けているかをチェックします。 - 投資目的の確認
投資を始めたときの目的が変わることがあります。
例えば、資産形成から資産保全にシフトする場合などです。
このような変化に応じて、投資信託の運用方針を見直しましょう。
分配金の再投資とその効果
投資信託の運用で得られる利益の一つに「分配金」があります。分配金を再投資することで、以下のようなメリットが得られます。
- 複利効果
分配金を再投資することで、次の運用に対して元本が増え、その結果得られる利益も増加します。
これを複利効果と言い、長期的に見ると資産の増加スピードが速くなります。 - 効率的な資産形成
分配金を再投資することで、手元に現金を置いておくよりも資産が効率的に増やせます。
長期的な資産形成を目指す場合には、この方法が特に効果的です。
投資信託の運用・管理には、定期的な見直し、分配金の再投資、そして継続的な学びが重要です。
市場の変動や自分の投資目的に応じて柔軟に対応し、複利効果を活用して資産を効率的に増やしましょう。
よくある質問(Q&A)
初心者が陥りがちなミスとその回避方法
質問:投資信託を始める際、初心者がよく陥るミスは何ですか?
回答:初心者が陥りがちなミスとして以下の点が挙げられます。
- リスクを十分に理解しない
投資信託にはリスクが伴うことを理解しないまま始めてしまうことがあります。リスクを理解し、リスク管理をしっかり行いましょう。 - 情報不足で投資する
十分な情報を収集せずに投資を始めると、適切な判断ができません。
投資信託の基本知識や市場の動向を学びましょう。 - 短期的な視点で運用する
短期的な利益を追求するあまり、焦って売買を繰り返すと、手数料がかさみ、結果的に損をすることがあります。
長期的な視点で安定した運用を心がけましょう。
投資信託の手数料について
質問:投資信託にはどんな手数料がかかりますか?
回答:投資信託には以下のような手数料がかかります。
- 購入時手数料
投資信託を購入する際にかかる手数料です。
証券会社によって異なりますが、一般的に購入金額の1〜3%程度です。
ちなみに新NISAに購入手数料はかかりません。
詳細は証券会社nのHP等で確認しましょう。 - 信託報酬
運用期間中にかかる手数料で、運用会社や信託銀行、販売会社の報酬として支払われます。
年率で計算され、ファンドの種類によって異なります。 - 信託財産留保額
投資信託を解約する際にかかる手数料で、解約金額の一部をファンドに留保することで、残りの投資家の利益を守るためのものです。
投資信託の売却タイミング
質問:投資信託を売却するタイミングはどう決めればよいですか?
回答:投資信託の売却タイミングを決める際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 目標達成
投資目的に応じた目標金額に達した場合、売却を検討してもよいでしょう。
例えば、教育費や住宅購入資金として目標を設定している場合、その資金が貯まった時点で売却を考えます。 - 市場の状況
市場が大きく変動する兆しがある場合、リスクを避けるために売却することも一つの方法です。
ただし、市場の一時的な下落で慌てて売却しないよう、冷静な判断が必要です。 - ポートフォリオの見直し
定期的にポートフォリオを見直し、投資配分を調整する際に一部の投資信託を売却することもあります。
例えば、特定の資産クラスが過剰に大きくなった場合などです。
まとめ
投資信託は初心者にとって始めやすく、少額からスタートできる魅力的な投資手段です。
このガイドを参考に、まずは基本的な知識を身につけ、安心して投資を始めましょう。